『りそなの会計士はなぜ死んだのか』について

りそな銀行の破綻の陰で置きていた担当会計士の自殺を
描いたルポルタージュ...

もどきです。

週刊エコノミストの記者が書いているそうですが、「貸倒
引当金」を「貸し倒れ引く当て金」と表記している箇所が
あったり(しかも貸倒引当金が「銀行の会計」に特有の
会計事項であるかのように書かれている)、経済雑誌の
記者もアテにならんな、と思わされました。

一生懸命取材しているな、というのは分かるのですが、
結局たどりついた結論というのは「担当している企業を
潰したくない担当会計士が、会計基準の変更や、監査に
対する社会的責任が重くなってきていることに恐れを
監査法人の圧力に耐え切れず、板挟みの中で自死を
選ばざるを得なかった」というもの。
それは事実がそうなのだとしたらそれでいいですし、
そうした状況に置かれた会計士本人の心情を思うと
気が重いですが、そこから著者が「小泉改革批判」を
引き出す遣り口は笑止です。

正直に言って、あんまり読む価値の無い本です。

ここに書き始めたのは、上記のようなレビューを
書きたかったからではなく、「amazonのレビューって、
結構いいな」と思ったからです。
さきほどこの本の読者レビューを見てみたのですが、
礼賛調のレビュー記事も多い中、「基本的な会計事項の
間違いが多い」などの批判レビューもあり、なかなか
利用価値があるように思いました。

一つ二つのレビューでは信頼性もイマイチでしょうが、
注目されている本、多くの人が読んだ本については
(創発性によって)見識が成立しているのではないかと
思います。
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by izagon | 2004-04-04 15:18 | 読書日記


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