私たちの手は既に血まみれです

イラク人質問題で、小泉首相が非道だ、非人道的だという非難を
浴びていますね。

正直言って私も小泉首相は非道である、そう思います。
しかし理由は違います。アメリカのイラク戦争を支持したこと、
これは非常にまずかった。あの時点で、大量破壊兵器があるとは
思えなかったし、侵略をしたのは間違いだったと思います。
あのイラク戦争支持によって、私は小泉首相は非道であると思う
わけです。

ついでに言うと、
少なくない一般の人(私の父も含む)は、あの当時「北朝鮮問題が
あるから、アメリカとの間で取り引きせざるを得ないよな」という
感想を持っていたようですが、そういう人に対しても(ずいぶん
非道なことを言うものだな)と思っていました。無辜のイラクの
人々の犠牲の上に、日本国民の利益を得よう、という議論でしょう?
ひどい話でしたよね。

それはさておき、イラク戦争支持という大間違いをやらかした
あとの対応について言えば、小泉首相の判断は間違っていない
と私は考えています。
もちろん、最初の一歩が大間違いなので、評価はプラスには
ならないのですが、失敗のあとのリカバリーで更に失敗を重ねる
よりはマシというものです。

自衛隊を派遣しない、復興支援をしない、というのは、イラクの
人々にとっても、中東地域にとっても、テロ集団の犠牲になる
可能性があるどの国にとっても、間違っていると思います。
今回の拉致監禁事件に屈するかたちで自衛隊を撤退させたら、
さらに「テロに屈する」という過ちを重ねることになります。

今日本がイラクに対してできることは、とにかく迅速に治安を
回復し社会的・経済的インフラを復興させることです。
自衛隊を撤退させることではないと思います。

その意味で、民主党の一部から出ている「拉致問題が解決
したのちに、順次自衛隊を撤退させれば、テロに屈したことに
ならない」なんていうのは笑止千万というか、それこそ無責任な
言い草といわざるを得ません。

私たちは自身が選んだ首相によってイラク戦争を支持する立場に
なりました。私たちの手は既に血にまみれているわけです。

首相の責を問う必要は確かにあります。
しかし、イラクに対してできることはそれとは別に考えるべきです。
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by izagon | 2004-04-13 12:37 | 沈思黙考


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