新書の位置づけと願望

以前どこかで、「最近の新書はたるんどる!」というような主張を書きました。
昨日、彼女とその件で意見交換しました。

彼女も最近の新書の堕落っぷりには憤っていました。
いい加減な思いつきを、キャッチーなタイトルで誤魔化して売ろうとする
出版社・著者の多いこと!まったくもってひどい、ということで意見の一致を
見たのでした。


ただ、その場で僕が思いついたことがあるので、それについても話して
みました。
新書の王道は2つあるのではないか、と考え付いたのです。

1つは、専門家が、一般向けに、ある分野や問題について、基礎知識から
研究の歴史、代表的な研究者の考え方や面白いトピック、さらには政治的な
話題まで、丁寧に書いた本、それこそが新書の1つのあるべき姿では
ないでしょうか。

もう1つのあるべき姿は、ジャーナリストの作です。
現在起きている事件や事象を、ジャーナリストが丹念な現場取材を通じて、
記録的かつ報道的な姿勢で書き上げるもの、それが新書なのではないで
しょうか。日本では、新聞や雑誌で、中程度の規模の調査報道が行われる
ことが少ないです。その隙間を埋めるのが、新書なのではないでしょうか。


残念ながら、今の新書界はいずれの作風も少ないようです。少なくとも、
注目されるようになっていません。
新書というフォーマットを見直して、よい本を出して欲しいものだな、と
強く願うものであります。
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by izagon | 2005-05-16 12:29 | 沈思黙考


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