ときどき思うこと

一昨年に祖父が他界しました。
脳内出血で倒れ、数ヶ月間意識の無いままでした。

私は、倒れた直後と、無くなる数日前、病院のベッドの傍らに
付き添いました。
手を握ったり、体をさすったりしながら声をかけると、まぶたが
開いて、こちらを見るのです。
頭の中では、(年齢を考えれば、回復はしないだろう)と
思ってはいても、祖父の体に触れて声をかけることが
空しいことだとは思いませんでした。

そうしているとき、私は祖父の肉体の力強さを感じ、感動
していました。
祖父の皮膚の下には、強い筋肉がありました。農作業から
離れて何年も経っていましたが、それでも数十年にわたって
働いてきた体には、チカラがみなぎっていたのです。
祖父の人生の、長い苦労をしのばないではおれませんでした。


祖父は、若いときに、陸軍の歩兵として、満州に行っています。
多く語ることはありませんでしたが、戦闘も経験し、戦友を
亡くしたこともあったようですし、自身、人も殺したようです。
終戦後、農業で生活をたて、多くの子供を育てました。
私は、この祖父の労苦のおかげで、今を生きています。
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by izagon | 2005-05-29 16:27 | 沈思黙考


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