テレビ朝日の朝の番組で、なんとかいう政治評論家が
「子供に人権なんてありませんよ」と言い放ちました。 例の「自己責任」を論じるディベート(?)の最中だったのですが、 他の参加者が一斉に冷めた顔になっていたのが印象的でした。 一人、民主党の政治家(かな?)みたいなのが 「子供に人権はありますよ」とトガメダテしましたが、発言者は 「いや、ありませんよそんなもの、義務を果たしてないんだから」と 当然のように一蹴しました。 「子供には人権が無い」なんて、かなり常識的なことだと思って いたのですが、そうじゃないんですねぇ、今の日本のエラい 先生方の頭の中では・・・ もちろん、子供をゴミのように扱ってよい、ということを言いたい のではありません。件の政治評論家だって、そんなことを 言いたいはずがないです。 ここで確認したいことは、 -子供は、大人の持っている人権と全く等価の人権は持っていない -そのかわり、特別に保護されるべき存在である というだけのことです。 子供にも権利はあるし、尊重されるべき存在です。が、発達・成長の 途上であることを考えると、当然特別の保護と「指導」の下におかれる べき存在でもある、ということですね。だから人権は無い。 ここまでの議論で、何か子供の不利益になるものがありますかね? さて、こういう問題が出ると、その手の市民団体の方が言及する 『子供の権利条約』というのがあります。一応、5分ほどかけて 目を通してみたんですが、やはりこの条約でも子供に完全な (大人と同様の)権利は認めていないんですよね。 親の適切な指示や指導、あるいは共同体による教育の役割と 必要性、および条約より法律が優先されることを認めていました。 ついでに言うと、前文で、この条約が特に発展途上国を意識して 作られたものであることが明記されていたりします。この条約を 持ち上げたがる日本人たちに教えてやりたい気がしました。 一読したおかげで、しょーもない屁理屈小僧に対抗できる材料を 手にしたな、と思いました。 所沢あたりの高校生にも読んでもらいたいと思います。
by izagon
| 2004-04-27 12:46
| 沈思黙考
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