書店巡りで思ったこと(3)

この世には大量の本があり、あまりに大量なのでどんな書店も
全ての書籍を書棚に並べることはできない、

とすれば、本を書く人は「自分の本が一般書店に並ばない」
ということを考えておかなければならない、と言えないでしょうか?

最近、「本が売れないのは公共図書館が同じ本を大量に買って
貸し出しているせいだ」「そのせいで著述だけで生活できる人が
少ない」という眉唾な主張を耳にしました。

どうも、問題はそんなところには無いように思います。
第一に、本は大量に出版されるようになり、この世には大量の書籍が
蓄積されていっているが、一方で本を読む人の数は増えてはいないし、
一人の人が本を読むスピードが速くなるということもほとんどあり得ない、
ということが大きいのではないかと思います。
第二に、大量に本が出版されるため、店頭に並ばない、ということは
ないでしょうか?

第一の問題を解決する抜本的な方法はありません。
第二の問題について言えば、著述をする人は今後「プロモーション」と
「出版」および「セールス」の方法を考えなければならないのでは
ないかと思うのです。

インターネットで本文の一部を公開し、主にインターネットで販売する
手法や、オンデマンド出版(注文時点で印刷を行い、発送する)などが
考えられます。
本文の部分公開は、既に多くの事例が出てきました。
オンデマンド出版については、「はてな」が提供している「オンライン日記の
印刷サービス」があります。

決して非現実的ではないと思います。

音楽の例になってしまいますが、佐野元春のケースはいい例だと思います。
佐野元春というミュージシャンの楽曲が、ヒットチャートを騒がせることは
めっきり無くなりました。
ですが彼は今も音楽を制作し、発表しています。
そして彼は自身のWebサイトで多くのシングル、アルバム、グッズを販売
してきました。

書籍についてもこうしたやりかたが行われて、成立していくのではないかと
思うのです。
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by izagon | 2004-04-30 17:36 | 沈思黙考


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