浅田真央がオリンピックに出れない件について

いろいろ争点・論点はありそうですが、私の結論は
「出さないでいいじゃん。というか、出すな」。


論点1:「医学的配慮」という理由について
世界選手権に出場できている時点でこんな理由付けは話になりません。
もし「医学的配慮」というのが建前でなく本気なら、そもそも世界選手権すら出さないように
しないとおかしいです。

論点2:「世界チャンピオンが五輪に出ないのはおかしい」について
そうはいっても、本当は、世界選手権に出られるのがおかしいんですよ。
今のところ、「医学的配慮」という理由はどうしようもなく中身の無い状態になっていますが、
本来は適切な判断だと思うのですよ。
満員電車で隣のおっさんのスポーツ新聞を斜め読みした限りの知識によれば、浅田真央は
時差のある海外での試合に備えて深夜に練習をしたそうじゃないですか。そんなの15歳の
女の子にやらせることじゃないでしょ。
僕は、そこまでやらせた大人たちの配慮の無さに腹が立ちます。

論点3:「少女が五輪金メダルという肩書きでプロに転向してしまうのを防ぎたい」件について
考えるに、フィギュアスケートは、五輪で「競う」スポーツじゃないと思います。
ショービジネスなんですよ、もう。五輪は、ショービジネスの次世代スターを発掘するための
オーディションになっているわけですよ。プロの側ではオーディションの開催費用は
出さないでよいし、さらにはデビュー前に世界中にプロモーションがかかっている。
うまい仕組みではないですか。

ショービジネスに取り込まれているこの状況を打破する方策は、アマチュア側には
ありませんよね、はっきり言って。だって、
競技人口は少ないわ、
競技できる環境は少ないわ
(※日本スケート連盟の強化選手のリストを見ると同じクラブの選手ばかりですよ)、
競技する季節が短いわ、競技の特殊な環境ばかり目に付きます。
こんなの特殊な環境が身近にある特殊な親が、特別に子供にやらせる「芸能」と
同じですよ。三味線などの和楽器みたいなものです。
競技そのものでは選手の引退後の生活を保障できないんだもの、「芸能人」として面倒を
見てくれるプロにコントロールされちゃうのは当たり前ですよね。

論点4:マスコミの騒ぎっぷりについて
なんというか、大人の腐臭がしませんか?15歳の女の子を捕まえて、五輪に出れるだの
出れないだの、天才少女だのなんだのと喧伝して、持ち上げてみせてさ。
テレビ、騒ぐなバカ、と言いたいのですよ。
僕は、岩崎恭子のその後を思い出してしまうんです。14歳で頂点に立ってしまった
悲劇、ですよ。適当な「スポーツコメンテーター」みたいな肩書きをつけて適当にテレビに
出て、適当に写真集を出して、・・・なんだあれは。世間をなめるな、と言いたいけれど、
大人に適当に扱われているうちに適当な大人になってしまったのでしょうから、責める
気にはなれません。
誰も責任をとらないテレビのノリに乗せられないように、誰かきちんとした大人が浅田選手の
そばにいるといいなあ、と思わずにはおれません。余計なお世話ですけども。すみません。
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by izagon | 2005-12-21 23:20 | 沈思黙考


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