無題、独白

両親、特に母親に言いたいが言えないでいること。

あなたは僕に結婚して家庭を持つことを望んでいるけれど、僕は女性に
好かれるような男じゃない、残念ながら。
遺伝的な素養と、ひねくれたこれまでの人生によって、僕の顔はかなり
マズい顔です。
そうはいっても親のせいにしても仕方ないし、生き方によって顔が
作られるのだとしたら、30になるこの僕自身に責めを帰するべきでしょう。
だから謝ります、ごめんなさい。僕はこんな顔になってしまったので、
結婚するなんてことは望み薄です。

かいま見る友達の家庭に、夫婦ならではの特別な関係を見いだして、
(ああ結婚というものはいいものだな)と思うことはあるけれど、
僕はあんなふうに(夫婦それぞれの質・量はあるにせよ)いい夫には
とてもなれません。
僕には同性の友達でさえ数えるほどしかいないし、仕事に行かない
休日はほとんど他人と口をきくこともありません。
自分でも、いわゆる孤独な人間なのだと思うし、(寂しいなあ)と
感じることも少なくないけれど、誰かに同情されれば
「君が思うほど僕は不幸じゃないさ」
と言いたい気持ちにもなるのです。僕はたぶん一人で生きていける
人間なのです。むしろ妻を迎える資格のない、迎えてはいけない
人間なのではないかと思うのです。

起きたい時に床から出て、行きたい場所に行き、働きたい場所で
働き、読みたい本を思うさま読む。
ささやかなものだけど、幸せがないわけじゃない。

かえって、
「私のためにその本を閉じて」
「私のために早く家に帰ってきて」
「私のために旅行に行って」
「私のことが好きならこういう服を着て」
「私のために痩せて」
なんて言われるのはごめんこうむりたい。
僕はこの半年で、大した苦もなく10キロ痩せたのだけど、
「10キロやせなきゃキスさせない」
なんて言われてイヤな思いをさせられるのは勘弁です。

そうはいっても、
正直に言って、こんなふうにしか生きられない自分はダメな人間だと
思います。
だから謝ります、ごめんなさい。僕は生き方を間違えました。
僕は、自身のささやかな趣味を愛する以上に、他人を愛することが
できません。
できれば、この後の人生を、一人で静かに生きたいのです。
僕が最近自炊を頑張っているのは、生涯を一人で暮らしても不自由の
ないようにするためです。財産形成にも気を使うようにしています。
あなたがたには、いつか「男は家庭を構えて一人前だ」と言われました。
僕は一人前にはなれそうにありません。安心させてあげられなくて
ごめんなさい。孫の顔を見せてあげられなくてごめんなさい。
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by izagon | 2004-06-05 07:59 | 沈思黙考


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