スーパーソフトウェアエンジニアの誕生と今後

近年の動向を見ていると、日本にも「スーパーソフトウェアエンジニア」が
生まれつつあるのではないかな、と思います。

Rubyを生んだまつもと氏のように、世界的な評価を得ているソフトウェア
技術者が何人もいます。
あるいは、情報関連技術の啓蒙書で定評のある結城氏も、また違う意味で
「スーパーソフトウェアエンジニア」だと言えると思います。
議論はありますが、SoftEtherの開発者の若者もその一人なのかも
知れません。

数年前、私が最初の転職活動をしていたとき出会ったある経営者は、
「日本人の技術者は、世界トップの仕事なんかできない。だから、日本の
情報システム会社に必要な人材は、海外で開発された新規技術を
取り入れて、『お金になるシステム』を作るひとだ」
と言っていました。確かに当時は妥当な見解だったと思いますし、
実際のところ『お金になるシステム』をお金になるプロジェクトとして
実行できる技術者のほうが少ない現状からすれば、今もなお見識だと
思います。
しかし、現在、この経営者の現状認識をくつがえす仕事をする人も
出てきている、といえると思うのです。

そこで私が思うのは、今度は逆に「そういうすぐれた技術者をマネジメントし、
あるいはビジネスとして立ち上げて、世に問う」という人材や、プロセス、
リソースが、今の日本には不足しているのではないかということです。

技術者を新たなビジネスにいざなう仕組みとして、最初に思いつくのは
転職支援会社です。あるいは人材派遣会社、でしょうか。
しかし、転職支援を行う会社は、実際のところわずかな数の評価項目を
もって募集企業と応募者のマッチングを行っているだけです。そこに
あらたなビジネスを創発させようという意図はありません。
それどころか、正直にいってしまえば、こうした会社にはソフトウェア
技術者を(技術面で)正当に評価する能力がありません。
こうした会社は、20代からせいぜい30代前半までの技術者を
いくつかの評価項目だけでもって移動させる、ということ以上は
できないのではないでしょうか。

そうなると、別の仕組みが要請されてくると思うのですが、そこは
私には分かりません。ベンチャーキャピタル、公的/私的な
起業支援、ということになるのでしょうか...


この問題については、もっと考える価値があるような気がして
きました。
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by izagon | 2004-07-05 11:47 | 沈思黙考


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