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家計簿(続)

家計簿について考えています。

市販の家計簿の構成が非常に完成されていて、複数の市販品を
見比べても代わり映えしないが、これって本当のところ、現実に
役立つかたちで完成されているの?という疑問が出発点です。

前回は、簿記についての知識をベースに、検討してみました。

今度は、
自分の生活から考えてみて、この家計簿に改善の余地はないか、
あるいは、「自分にとって理想の『家計簿』はどんなものか」を
考えています。

まず、「『家計簿』という冊子が1冊ある」という形式にちょっと
無理を感じますね。これだと、1日の終わりにその日の支出/収入を
まとめて記入していかないといけないわけですが、これは実際の
ところしんどいはずです。日課になってしまえばどうということは
無いのかも知れませんが、日課になるまでは努力が必要だし、
家計簿の無い場所に行く機会(帰郷したり、旅行したり、、、)に
記入漏れが発生しやすいです。

また、1日の中で複数回支出の
機会がある場合は、その各回の記録が失われる危険があります。
たとえば、朝ファミレスでモーニングを食べ、午後に本屋に出かけ
本を買い、夕方スーパーで買い物をした場合、どこかでレシートを
無くしたりするかも知れませんし、そもそもレシートをもらえない、
なんてこともあるかも知れません。

つまり、発生時点で即座に記録できて、1日の終わりに集計して
記入する必要がない、というのが理想と思われます。

※まあ、これらの問題については、財布にレシートを入れておく
スペースを用意しておく、受け取ったレシートを日ごとに
保管できる日別レシートポケットのようなものを準備して、
後日集計して家計簿本体に記入できるようにする、という回避策が
思いつくのですが。

もっと本質的に問題なのが、集計して費目ごとに記入することにより、
中心的なコストが何なのか、あるいはコストの本質が何なのかが、
見えなくなってしまう、といういことです。

たとえば、「遊興費」という費目からは、1年ぶりに帰国した友人と
飲んだのか、うっかり新しいゲームを買ってしまったのか、区別することは
できません。つまり、「必須の費用なのか」「避けがたい費用なのか」
「無駄遣いなのか」分かりません。また、「定期的に発生するものなのか」
「臨時の費用なのか」も分かりません。

現在の市販の家計簿においても、固定の費用と変動する費用との
区別はあるのですが、固定の費用として考えられているのは光熱費や
保険、預金等だけです。もちろんこれらの費目を区別する必要は
ありますが、さらにすすんで従来変動費とされてきた費目についても、
その性質(固定的な費用なのか、変動的な費用なのか、など)に
もとづいて分類できると便利なのではないかと思うのです。

以上、現在の家計簿には大きく2点(家計簿の物理的な形態、
費目とその集計/分類の妥当性)の問題があると述べました。

この考察をもとに、自分にとって理想的な家計簿を作る、のが
次の課題です。これについてはまだ検討中で、述べられるほど
考察は進んでいません。というより、実践と実験によって完成させて
いく必要があるな、と思っています。
システム開発の手法を使いつつ、実装していくつもりです。
※システムエンジニアという職業柄、すぐにソフトウェアとして
実装できないか考えたのですが、今のところそれは
いいアイデアではないと思っています。

1週間後か1ヶ月後か、いつになるか約束はしませんが、またの
機会に結果を報告したいと思っています。
by izagon | 2004-03-13 17:08 | 沈思黙考


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