読書のススメ

2週間ほど前に、パリ在住の知人から
「最近の日本を象徴するような本、無い?」
という問い合わせのメールが来ました。

そんなもん急に聞かれたって知るかボケ

だの

銭も払わんで何いきなり言い出すんじゃタコ

だの、3秒ほど画面に向かって罵ってしまいました。

ただ、彼にはしばらく前に合コンを設定してもらった
恩義があったので、報いなければならんと思いなおし、
考え、また部屋の本棚を見直すこと10分、
適当に2,3見繕って返信したのでした。

自分が読んだ本について紹介するウェブサイトを
作っていた私ですが、ここ1、2年は「本を他人に
紹介すること」の難しさを痛感しています。


最近終わった『お厚いのがお好き』という深夜番組は、
世間で「名著」「古典」とされる本について要約し、
分かりやすく紹介する、という内容でした。
これに類似した内容の、2時間の特別番組も、先日
放送されていました。

こうしたテレビ番組は、「古典」「名著」あるいは
「代表作」という世間の評価に依存することで、
本を広くさまざまな人に紹介しています。
これ自体、別に悪いことでもなんでもない
(いいことでもなんでもない)と思います。

これをきっかけに本を読んでみようかな、という人が
いれば、それはそれで結構なこと、かもしれません。

ですが、読書で得られる悦びというのは極めて
個人的なものであるということを考えると、
世間の定評によりかかって本を選び、読む、というのは
あまりお勧めできないです。


いろいろな本を読んで、自分の好きな本を探す。
それが読書の本来の愉しみなんじゃないかと思います。

読書には「教養を身につける」とか、「情報を得る」とか、
個人的な愉しみ以外の要素もあるわけですが、
最近の傾向はそうした個人の愉しみ以外の部分ばかりに
力点が置かれているのではないでしょうか。
[PR]
by izagon | 2004-03-24 13:16 | 読書日記


<< 食欲 キャッシュフローの活用 >>